どうもアラタツ(@irie_lab)です。
ブログやサイトの運営を勉強していくと、「内部リンク」とか「外部リンク」という言葉に出会うと思います。
これ、理解してしまえば「あ、そういうことね」となると思うんですが、まったくの初心者の方からするとどういうことやねん、と感じると思います。
実際、僕も初心者の頃に「内部」と「外部」の違いがよくわからなくてググりまくった経験があります。
ブログやサイトを運営する上で、内部リンクを意識することはSEO的にも非常に効果的です。
最適化することで、検索順位にも好影響を与えることもできますので、もし、内部リンクはそこまで意識していなかったという方はこの記事を100回チェックしてください。
内部リンクとは?
SEO対策には、「内部SEO対策」と「外部SEO対策」があります。
この内部リンクは、内部SEO対策の一つの施策で割と重要なポジションだと体感しています。内部リンクを最適化しているサイトと、してないサイトでは検索順位にも差が現れることもあります。
では、内部リンクとはどういうものを指すかというと、自分のサイト内の記事同士を結ぶことを指します。
これにどんなSEOの効果があるかというと、Googleなどの検索エンジンはクローラーというロボットが常に徘徊していますが、このクローラーはリンクを辿りながら情報をインデックスしていきます。
つまり、内部リンクを最適化しているとクローラーが情報を探しやすくなり、「わかりやすいサイト」という評価をしてくれるイメージです。
例えば、新しい記事を更新する際に、過去に書いた記事を参考元としてリンクする場合などによく使います。
あふぃりごとでは、以前「被リンクを自然に獲得する方法」という記事を書きましたが、それを伝えやすくするために、過去記事をリンクしておくとユーザーが情報を探しやすくなりますよね。
これは、テキストリンクでもいいし、ブログカード、画像リンクを使ってもOKです。
回遊率が上がる内部リンクあれこれ
また、記事中以外でも「サイドバー」や「パンくず」、「グローバルメニュー」などにも内部リンクは作れます。
ここからは、あふぃりごとで意識して作っている内部リンクを紹介します。
グローバルメニュー
グローバルメニューは、どのページからでも目的のページへ誘導できる便利な内部リンクです。
ここには、サイト全体のジャンルが伝わるようなキーワードを設置しておくとGoogleにもどんなサイトか伝わりやすくなります。
プロフィールページ
ブログを運営する上で、プロフィール(運営者)ページは必須です。「誰が」書いているのかをアピールすることで信頼性が上がります。
新着記事一覧
新しく記事を投稿したら表示されるタイプの内部リンクです。直近の記事をアピールできるので便利です。
人気のある記事
ページビューから人気記事を表示してくれるタイプの内部リンクです。どのページがよく読まれているかも確認できるので分析にも便利です。
関連記事
カテゴリやタグから関連記事を表示してくれるタイプの内部リンクです。該当記事に興味がある人が次に読むべき記事として案内できるので回遊率が上がりやすいです。
カテゴリ
サイトジャンルにもよりますが、少し広めのジャンルの場合はカテゴリでユーザーがほしい情報を分けてあげるとユーザビリティの向上に繋がります。
お問い合わせ・プライバシーポリシー
WEBサイトの信頼性を上げる意味でもお問い合わせページや、プライバシーポリシー、特定商取引法に基づく表記などの設置は必須だと思っています。
内部リンクにも被リンクの効果がある
SEOと聞くと、外部対策をイメージして、外部リンクを増やそうとする人も少なくありませんが、内部リンクも立派な被リンク効果を持っています。
クローラーが巡回しやすいように、関連性の高い記事同士を結ぶことが大切です。
ただ、ジャンル特化など、ある程度サイト全体が関連性を秘めている場合は割と適当にリンクさせても効果はあります。
記事を外注してほったらかしにしてたシリウスサイト。記事の質は高いと思ったけど全くアクセスなかったサイトなのですが、先日TOP記事から各個別記事へ内部リンクを巡らせたところ、蘇ったかのように検索アクセスが増えてきました。 pic.twitter.com/czVkA5PqED
— 半兵衛@うさぎ侍 (@hanbei3104) 2016年8月30日
内部リンクを侮るなかれ。特に記事内に設置する内部リンクはユーザーの回遊率・滞在時間アップが見込めるのと、アンカーテキストによりリンク先の記事のパワーが上がるから掲載順位が上がる可能性もある。結構アンカーテキストとリンク先の整合性を取るの重要ですね。これ記事数が多いサイトほど効果的
— SEOしてる人 (@shinzyu9) 2016年12月29日
ちなみに、↑のようにTwitterなどの外部サイトにリンクさせることを外部リンク(発リンク)と呼びます。
内部リンクの貼り方(作り方)
では、内部リンクの貼り方を解説します。
ここでは、テキストリンク、画像リンク、WordPressのやり方を紹介します。
テキストリンクの場合
<a href="ここに内部リンクしたいURL>ここにアンカーテキスト</a>
画像リンクの場合
<a href="ここに内部リンクしたいURL"><img src="ここに画像URL" alt="ここに代替テキスト" /></a>
WordPressの場合
WordPressの投稿エディタにある「リンクマーク(鎖みたいなやつ)」をクリックします。
すると、このようなダイアログが開きます。
赤枠部分に内部リンクしたいURLを入力し、右側の「歯車マーク」をクリックします。
URL欄に内部リンクしたいURLを入力、リンク文字列にアンカーテキストを入力して「更新」をクリック。
ちなみに、内部リンクを新しいタブで開く設定にするには、URLの後ろに「target=”_blank」をつければOKです。
<a href=”ここに内部リンクしたいURL target=”_blank”>ここにアンカーテキスト</a>
ただ、基本的に
- 内部リンク・・・同じタブで開く
- 外部リンク・・・新しいタブで開く
のように使い分けるのがおすすめです。
内部リンクを効果的に最適化する方法
内部リンクをより効果的に強化していくためのポイントをご紹介します。クローラーに自分のサイトをわかりやすく伝えるために、しっかりと抑えて対策していきましょう。
アンカーテキストにはキーワードを含める
アンカーテキストは、Googleにそのページがどんな内容かを伝える役割もあります。
ですので、「詳細はこちら」などよりもそのページの説明をするイメージでキーワードを含めると効果的です。
SEOは、「ユーザー体験」を向上させることを意識することが大切です。ユーザーにとってそのサイトが「使いやすいか」「わかりやすいか」「面白いか」「満足できるものか」を意識すればアンカーテキストもわかりやすくするのがいいでしょう。
よりも、リンク先がどんな内容か、興味を引くような文言にすることを意識してみましょう。
SEOは、「ユーザー体験」を向上させることを意識することが大切です。ユーザーにとってそのサイトが「使いやすいか」「わかりやすいか」「面白いか」「満足できるものか」を意識すればアンカーテキストもわかりやすくするのがいいでしょう。
スモールキーワードからミドル・ビッグキーワードに当てる
ブログを構築していく際には、まずはスモールキーワードから書き始めましょう!と言われることが多いと思います。
その理由は、スモールキーワードなら被リンクが少なくても、コンテンツがしっかりしていればそれだけでもある程度、検索上位を狙えるからです。
そうして、まずは細かいアクセスを集めていき、ドメインパワーを育てていきます。
一方、ブログを立ち上げてすぐにミドルキーワードやビッグキーワードから記事を書き始めると、コンテンツだけの力ではなかなか上位表示してくれません。
なぜなら、ミドルキーワードやビッグキーワードで上位表示させるためには、内部リンク、外部リンクの双方からの被リンクが必要になってくるからです。
なので、
- スモールキーワードで記事を書き上位表示させる
- ミドルキーワードで記事を書く
- 過去に書いたスモールキーワードの記事からミドルキーワードの記事にリンクを送る
のように、段階的にSEOを施していくと結果が出やすいです。
内部リンクは関連性を意識する
先程、内部リンクも被リンクの効果があるとお伝えしましたが、被リンクの効果があるからと言って、関連性のないページへリンクを集めると逆効果になる場合があります。
なぜなら、Googleは関連性の低い内部リンクを評価してくれないからです。
内部リンクを設置するときのイメージは、「ちょうど、その記事が読みたかった」とユーザーが思うであろう場所に適切に置くのが良いでしょう。
アクセスのあるページから内部リンクを貼る
アクセスがまったく来てないページから内部リンクを貼るよりも、アクセスが来ているページから内部リンクを貼ったほうが効果は高いと感じています。
逆に、アクセスが来てないページからリンクを張った場合、順位が下がったという経験もしていますので、このあたりの調整は絶妙です。
ですので、やはりキーワード選定がとても重要になります。
ライバルが少ないキーワードを見つけて、まずはそこでしっかりと上位表示をさせ、少なくてもいいからアクセスを呼び込み、そこから少し大きめのキーワードに内部リンクを貼るようにしましょう。
ページを孤立させないようにまんべんなく
サイトを設計していく際には、予め全体像を予測しておくことが大切です。
そうすれば、脈略のないサイトにならずに済みますし、その結果、内部リンクもつなぎやすくなるでしょう。
上の画像は、あふぃりごとの記事の内部リンクを可視化したものですが、それぞれの記事がどこかしらにリンクするように作っています。
これが、記事同士のほとんどが孤立しているような状態を作ってしまうと非常にまずいです。
サイトの統一性もなくなりますし、目的のページにたどり着きにくいサイトになってしまうからです。
では、ある程度記事数が増えてしまって、どの記事とどの記事が内部リンクで繋がれているかわからない場合どうしたらいいのか?と思ってしまいますよね。
記事間の内部リンク構造を可視化するWordPressプラグイン「Show Article Map」(外部リンク)
このプラグインは、自分のサイトのどのページとどのページが結ばれていて、どのページが孤立しているかがひと目でわかるスグレモノです。
パンくずのHOMEの文言を変えてみる
WordPressや、HTML作成ツールなどを使っていると、パンくずはそこまで意識しないかもしれませんが、ここも結構重要です。
カテゴリ名にキーワードを含めることはもちろんですが、「HOME」となっている部分にキーワードを含めると、順位が上がることも確認済みです。
これは、うちのクライアントの事例です。
うちでは、リフォーム会社のHPのリニューアルをさせてもらったことがありますが、そのときにまずパンくずだけ変更して様子を見たところ、検索結果が激変したことがあります。
このときにしたことは、ただパンくずの「HOME」を「○○市リフォーム」に変更しただけです。
大きめのジャンル系サイトなどでは使えないやり方ですが、商標サイトやジャンル特化などで、トップページでも上位を狙う場合は試して見る価値はありそうです。
サイトマップページを作りGoogleにアピール
特に、ページ数の多いサイトを作る際にはサイトマップ(Google用と人間用)を作るようにしましょう。
このサイトマップを作り、グルーバルメニューやフッターメニューに設置しておけば、クローラーが巡回してくれて新しく書いた記事も見つけやすくなります。
また、ユーザーにとってもサイトマップで目的のページを探しやすくなるメリットがあるので、サイトを立ち上げた際の必須項目に入れて必ず作るようにしておきましょう。
目次にもSEOの効果が満載
最近は、目次がないサイトの方が珍しくなってきました。その理由は、目次にもきちんと内部リンクの効果があるからです。
目次だけ見て、記事の内容が分かるかはとても重要だと思う。
それイコール、共起語の網羅性にも繋がる。言葉にするのは簡単ですが、かなり奥が深いので自分も実践中です。
— 小林亮平@元銀行員ブロガー (@ryoheifree) 2017年11月20日
ptエンジン、めっちゃ使えるな。こりゃ。
目次ってこんなにクリックされてるのね・・・。スクロールの%に応じてアフィリリンクの位置も検証し直さないと。
— ジョリー (@Nobujolly) 2018年3月3日
それに、ユーザーにもリテラシーがついてきて、目次をクリックするという行為が普通になってきているようです。
また、検索結果にも目次のリンクが表示されるので、間違いなくGoogleは目次の利便性を評価しているってことですよね。
こんな感じで、タイトルで狙ってないキーワードでも、検索意図がハマっていれば、見出しのキーワードをGoogleが拾ってくれてタイトルにキーワードが入っていなくても上位表示しているケースが増えてきました。
目次の作り方はこちらを参考にどうぞ!
内部リンクの貼り過ぎはペナルティになる?
よく、外部リンクを貼りすぎてGoogleの手動ペナルティを食らった!という話を聞きますが、内部リンクはどうなの?と思っている人もいるかもしれません。
結論から言うと、内部リンクが直接的な原因での手動ペナルティはないと僕は思っています。
ただ、外部リンクでの手動ペナと原理は同じで、関連性の低いページ同士をガシガシ絆ぐとか、ユーザーの利便性を損なうような貼り方をしていればその限りではないと思います。
そもそも、内部リンクの本質は「ユーザーがサイトを使いやすいように(回遊しやすいように)」設置するものです。
それを、SEO効果目的で無作為にバンバン使ってしまうとサイトの利便性が悪くなり、結果、Googleからの評価も下がってしまうということはあり得ると思います。
まとめ
今回は、内部リンクの重要性のお話でした。
まとめると
- 内部リンクにも被リンク効果があるから積極的に使っていこう
- アンカーテキストにはキーワードを含めよう
- スモールキーワードからミドル、ビッグキーワードにリンクしよう
- 関連性の高い記事同士をつなげていこう
- アクセスのあるページから新記事にリンクを貼ろう
- 記事は孤立させない
- パンくず対策も忘れずに
- サイトマップはGoogleにも人間にもありがたい
- 目次は内部リンクとして機能している
こんな感じですかね。
昨今、ますますGoogleの頭がよくなり、外部SEOから内部SEO重視の時代になりました。
内部リンクは、その内部SEOの中でも割と重要度が高い施策ですので、しっかりと対策していきたいですね。