コンテンツマーケティング、コンテンツSEOという言葉が生まれて数年。
そして、共起語がSEOと密接な関係にあるということも、アフィリエイトを少しかじったことがある人ならどこかで耳にしたことはあると思います。
検索結果の上位に表示させるためには、共起語を文章中に散りばめよう、などと言われていますが、共起語はただ文章中に散りばめればいいわけではありません。
その時点で本質を見失っています。
今回は、SEOと共起語の関係性を正しく紐解き、ツールを使った共起語の抽出方法なんかを解説していこうと思います。
そもそも共起語ってどういう意味だい?
共起語とは、あるキーワードで文章を書いていた時に、自然と出てくる単語のことです。
共起(きょうき)は、ある単語がある文章(または文)中に出たとき、その文章(文)中に別の限られた単語が頻繁に出現すること。Wikipedia
例えば、SEOをテーマに記事を書くときにどんな単語が頻繁に出てくるかを見てみましょう。
SEOとは、”Search Engine Optimization” の頭文字を取った言葉で、日本語で言うと検索エンジン最適化という意味です。
Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンの検索結果で自分のWEBサイトをより多くの人に表示させるために行う対策です。
具体的には、コンテンツを充実させたり、被リンクの獲得を行います。
このように、「SEO」を語る上で自然と出てくる単語のことを共起語と言います。
逆に言えば、SEOについて書いていたとしても、共起語が出現してないということは、何のことについて語っているか分かりづらい文章だと言えます。
Googleの自然言語処理技術はここ数年で急速に発展していて、言葉と言葉の距離を合理的に分析することができるようになったわけです。
日本の首都と言えば東京。ってことをGoogleは理解しているのだ。
もう機械じゃなくて人間だと思ったほうがいいよね。
なので、今のGoogleは共起語が自然と登場しているページを上位表示する傾向にあります。
それは、共起語が自然に出てくるということは、その記事には網羅的で専門的な情報が掲載されているからだろうと判断しているからです。
以前であれば、Googleは「きゅうり」という単語にしか反応しなかったのが、今は「きゅうり」から連想されるユーザーの検索意図まで読めるようになったわけです。
なので、今現在「きゅうり」と検索エンジンで検索すると「きゅうりのレシピ」が検索上位に表示されています。
サジェストキーワードと共起語は別物
よく、共起語って関連キーワードのことでしょ?と勘違いしている人がいますが、サジェストキーワードと共起語は別物です。
ただ、どちらもSEOに密接な関係があります。
例えば、さきほど「きゅうり」と検索すると「きゅうりのレシピ」が検索上位を占めているとお伝えしました。
この理由は、「きゅうり」のあとに繋がる複合キーワードの単語をGoogleは見ているからです。
上図は、「きゅうり」のサジェストキーワードです。
このように、100%の割合でサジェストキーワードは「レシピ」に関する複合ワードになっています。
このことから、Googleは「きゅうり」と検索する人のほとんどは「レシピ」について検索をしているんだと理解し、だったら「きゅうり」という単体キーワードでも、レシピのページを上位に表示してあげた方が良心的だよね、と考えているわけです。
つまり、コンテンツの軸となるキーワードは関連キーワードから抜き出し、そのコンテンツに共起語を盛り込むことで上位表示がしやすいページが出来上がるという感じです。
Googleは、クロームを使っているユーザーが検索するワードを情報として収集しています。
そして「きゅうり」と検索する人が次に検索する複合キーワードの割合を見て、検索結果の上位に表示にするべきコンテンツを決定していることがわかります。
共起語を抽出できるツール
ここまでで、検索結果の上位にページを表示するには、ページ内に自然と共起語が出現していることが大事だとわかりました。
この共起語を抽出する便利なツールがいくつかあるのでご紹介します。
【無料】サクラサクLABO
無料の会員登録で使える共起語ツールです。
SEOの研究をしている会社(サクラサクマーケティング株式会社)が提供しているので、それなりの精度はあります。
一度に10件まで登録可能なので、割りと自由度も高いです。
共起語ツール以外にも、順位変動調査ツールや関連語調査なども行えるので、1つのツールで色々とできます。
ただ、会員登録するとメルマガが頻繁に送られてくるのがちょっとうざいです。
【無料】共起語検索
これも、サクラサクLABOが提供しているβ版の共起語ツールです。
精度はあんまりよくないです。
【無料】LSI調査
これも無料で使えるツールです。
精度はそこまで高くなさそうですが、使いやすいので結構僕も使ってます。
ただ、単語の分割精度が高くなく、英語の抽出はできないみたいです。
まあ、普通に使う分には問題なし。
【有料】ミエルカforアフィリエイター
精度の高い高性能な共起語ツールならミエルカがおすすめです。
ただ、月額3万円と高いです。
でも、まじでやばいツールだと思います。
無料ツールと比べると精度の高さ、クオリティは比べ物にならないと思います。
オウンドメディアを作るなら、このツールは入れておいたほうがいいかもしれません。
【有料】コンテンツスカウターZ
コンテンツSEOを補助するツールのコンテンツスカウターZも共起語を抽出できます。
こちらは月額2,480円と安いです。
ただ、ミエルカと比べると精度は低いです。
初心者アフィリエイターならコンテンツスカウターZで十分です。
月収50万以上稼げるようになったらミエルカを導入するなどの使い分けでいいと思います。
コンテンツスカウターZに関しては、こちらのレビュー記事を読んでみてください。
ツールに頼り過ぎると本質を見失うから注意
さて、ここまで共起語をコンテンツに盛り込めば検索上位を取れるような話をしてきました。
でも、本当にそれだけでいいのでしょうか?
僕は、アフィリエイターは読者が満足するコンテンツを作る人のことだと思っています。
そのために、上位表示は確かに必須です。
しかし、上位表示をゴールにするのではなく「ユーザーの満足度」を第一に考えるべきだと思っています。
なので、ツールで適当に抽出した共起語を、なんとなく記事に盛り込んで満足していてはいけないと思うのです。
確かに、ツールは便利です。
でも、本当ならツールを使わなくても、自然と共起語が出現する文章を書ける人間になっておくべきだと思うんです。
そのためにはリサーチと経験が大事!
例えば、あなたが「きゅうり」というキーワードで上位表示させるために、共起語を文章内に盛り込んだページを作り、仮に上位表示したとしましょう。
でも、あなた自身は、SEOは上手だけど、実は料理の経験も作り方も知らない、きゅうりのレシピに関する情報のド素人だとしたら。。。。
きゅうりの専門家にレシピを習いたいぜ!
例えば、あなたが「オールインワンゲル」に関するブログを作っていて、でも実はオーリンワンゲルのことにはまったく興味がなく、自分が稼げればそれでいいと考えていたとしたら。。。。
ということを、Googleは今回の健康アップデートという形で、ウェブマスターに伝えたかったんじゃないかと思っています。
やはり最終的には情熱が大事!
僕は、検索上位を取るためには「情熱」が大事だと思っています。
例えば、商品名キーワードで上位表示をさせるためには、その商品に対する情熱がなければリサーチもできないし、いい記事なんて書けっこないと思っているからです。
オールインワンゲルの商品名キーワードで上位を目指すなら、まずはその商品のことを好きになる努力が必要だし、使い込むことが大切です。
そして、本当にいい商品だ!とあなた自身が思えない限り、自然と共起語が文章中に出てくることはないと思います。
例えば、自分の大切な人が何かに困っているとき、あなたはその人を助けてあげたいと思いますよね?そして、いろいろ調べてあげて、一番良さそうな提案してあげませんか?
その情熱です。
その情熱をユーザーのに提供する気持ちです。
つまり、アフィリエイターは困っている人の代わりに、一番いい改善策をリサーチしてあげて、最善の策を提案できる人なのかもしれません。
アフィリエイトは誰かの役に立つ情報を発信してその対価をいただくお仕事です。
あなた自身が役に立つかどうかもわからないような商品やサービスを紹介しているなら、その時点で情熱のあるアフィリエイターに負けているってことです。
結果、情熱のあるアフィリエイターは検索上位を獲得し、情熱のないアフィリエイターは20位あたりをうろちょろするという結果になるはずです。
共起語はSEOと密接な関係にあることは間違いありません。
しかし、本質を見失い、自分に胸を張れないような紹介の仕方は、避けなければならないですよね。
もちろん、SEOは共起語だけではありません。
離脱率や回遊率、滞在時間なども関係しているので、とらわれすぎてもよくないですよ。