今、質の高いコンテンツが求められています。
一昔前までは、狙っているキーワードを文章内に5~7%くらい出現させるとSEO的に効果的だと言われていました。
でも、もうそれは通用しません。
また、被リンク(自作自演)があまり効かなくなり、次はコンテンツのボリューム、つまり文字数を闇雲に増やせば上位表示されやすいよという話になり、アホみたいに文字数が多い記事が流行しましたが、それも最近はイマイチです。
じゃあ、今の検索エンジンに好まれるコンテンツとはなんなのでしょう。
そう、検索意図とマッチしたコンテンツです(ΦωΦ)
今回は、SEO対策において、重要度が増してきた検索意図の掴み方、それを活かしたコンテンツの作り方を一緒に考えていきましょう。
検索意図とはどういう意味か理解しよう
最近、色々なアフィリエイトの講座や教材の中でも「検索意図とマッチしたコンテンツを作りましょう」と教わると思います。
でも、「そもそもそれってどういうこと?」と思われている方や「はいはい、検索意図ね。わかってますよ。」と頭では理解していてもそれができていない人は本当に多いです。
検索意図とは(インテントとも言う)は、検索エンジン(GoogleやYahoo)を使っている検索ユーザーが「何を調べたいのか」「どういう意図を持って検索をしているのか」という検索した先のゴール(目的)のことを指しています。
そして、この検索意図をしっかりと考えていくことがSEO対策に重要です。
検索意図は読み手の裏をとるべし!
さて、問題です。
例えば、こんなキーワードがあるとします。
もし、あなたがこのキーワードでコンテンツを作るとしたら、どんなコンテンツを作りますか?
ここで、北海道の夏の平均気温をグラフや表を使ってわかりやすく伝えることだけを考えてしまう人は頭が固い人と言わざるを得ないでしょう。
「北海道 夏 気温」と検索する人の真の検索意図は「適した服装」です。
- 北海道に旅行に行こうかなと考えている
- 行くなら夏がいいな~
- まじで行っちゃう?
- てか、北海道の夏って気温どのくらい?(ここで検索)
- じゃあこういう服装でいけば大丈夫だね。
というユーザーの検索意図が隠されているわけです。
その証拠に、実際に検索してみると、気温のことは当然ですが、服装ガイドのようなページがたくさん上位表示しています。
つまり、Googleは「北海道 夏 気温」と検索する人がなぜそのキーワードで検索したのか?の裏まで読んでいるということです。
そして、夏の気温を知りたいということは、夏に行く予定でどんな服装で行けばいいのか知りたいんだね。
OK!じゃあ、北海道の気温と適した服装が掲載されているページを表示してあげるね!
あ、もしかしておすすめの観光スポットとかもあると嬉しいかな?
みたいな感じで、Googleはユーザーの検索意図の裏まで読み取って検索結果を決定しているんです。
僕は、コンテンツSEOはおもてなしだと思っています。
相手が何を考え、何に悩み検索エンジンを使っているのかをよくよく考え、ユーザーが考えていることの一歩、二歩先まで見越したおもてなしのコンテンツを作っていくことがとても大切なんです。
これがユーザーニーズの深掘りですね。
検索意図は一つではない
さて問題です(ΦωΦ)
「アトピー肌 化粧水」と検索する人の検索意図は何だと思いますか?
- アトピー肌でも安心して使える化粧水を探している
- アトピー肌にも化粧水は効果的なのか知りたい
- アトピー肌には化粧水を使わないほうがいいのか知りたい
- アトピー肌には化粧水を使ったほうがいいのか知りたい
- だとしたらどの化粧水がいいのか知りたい
まあ、大体このような検索意図を予測することができますよね。
この中のどれかが正解なんだろうな…と思っている方、ブッブー不正解です。
なぜなら、ユーザーの検索意図は決して一つではないからです。
アトピー肌にも安心して使える化粧水を探している人もいれば、アトピー肌には化粧水は使わない方がいいのか?を知りたくて検索する人もいます。
ただ、検索意図の割合は変わってくると思います。
- アトピー肌でも安心して使える化粧水を探している(55%)
- アトピー肌にも効果的な化粧水を探している(30%)
- アトピー肌には化粧水を使わないほうがいいのか知りたい(7%)
- アトピー肌には化粧水を使ったほうがいいのか知りたい(3%)
- だとしたらどの化粧水がいいのか知りたい(5%)
つまり、ユーザーの検索意図を探るには、まずどんな検索意図があるのかを網羅的に予測して、その中で最も需要のある検索意図をメインに取り扱ったコンテンツを作成することが大切なんだと思います。
ここで、一番需要の少ない④番の「アトピー肌にも化粧水を使ったほうがいいのか知りたい」がユーザーが一番求めていることだろう、と自分勝手な予測をしてコンテンツを作成するとほぼ失敗に終わってしまうと思います。
Googleは日々、膨大なユーザー行動を監視していて、その行動データからユーザーに最も適した検索結果を表示しているのです。
コンテンツを作るときは、このように考えユーザーニーズを深掘りして、網羅的な記事を書いていくことが重要なんです。
やりがちな失敗事例(ユーザーとのすれ違い)
検索意図がずれてしまうと、せっかく書いた記事もほとんど露出することなくムダになってしまいます。
それは、無駄な努力(ΦωΦ)
「アトピー 化粧水」というキーワードにヒットする記事を作りたいなら、そのキーワードで検索した人が「ありがとう!」と言ってくれるような記事に仕上げることがとても大切です。
文字数をムダに増やすために「アトピーの原因とは」みたいなコンテンツを作ってもだめです。
これが、検索ユーザーとのすれ違いです。
「アトピー 化粧水」というキーワードを狙うのに、アトピーの原因や治し方、アトピー肌におすすめの食事法などを紹介しても「化粧水」の検索意図とずれてしまうんですね。
「アトピー」という単体キーワードの検索意図だったら「原因」や「治し方」といったコンテンツでもマッチすると思います。
ですが、「アトピー 化粧水」の検索意図は「アトピーの原因などはわかってる、その上でアトピーでも使える化粧水はないか」という検索意図になるんですね。
大事なことは「キーワードとコンテンツがマッチしていること」です。
ただ単に役立つ情報を提供していればいいわけじゃなく、戦略を立てていかなければSEOはうまくいかないんです。
しかも、やっちゃってることに気づいてない人がホントに多い。
では、どのようにしてユーザーの検索意図が一番大きいのかを探るのかというと、それはGoogleがなんとなく教えてくれます。
このように、実際に検索してみると上位をシメているWEBページが「アトピー肌向けおすすめ化粧水ランキング」であることがわかります。
つまり、「アトピー肌 化粧水」で上位表示させるための記事を作ろうと思ったら、アトピー肌向けの化粧水ランキング記事を作るのが正解っぽいですね。
こういったことを考えていくことが、ユーザーが求めているコンテンツ作りに欠かせません。
面倒だからランキング記事じゃなくて、適当な記事を作る。
でも、それではSEOはうまくいかない。
なぜなら、ユーザーが求めている情報を先読みしてコンテンツを作るのがアフィリエイターの仕事だから。
検索意図に沿ったコンテンツの作り方
なんとなく、検索意図について理解できてきたかと思います。
それでは、ここからは具体的にコンテンツを作る手順を紹介できたらなぁと思います。
まず、コンテンツを作るために重要なものがこちら。
- 対策するキーワードのリサーチ
- 関連キーワード・共起語・周辺情報のリサーチ
- 読み手の一番大きな悩みを明確にする
- 読み手がその悩みを解決した次にとる行動の予測
対策するキーワードのリサーチ
まずは、メインで対策するキーワードを決定していきます。
その際に、関連キーワード取得ツールなどを使い、メインのキーワードがどんな複合キーワードで検索されているかなどを見ていきます。
前述したように「アトピー 化粧水」で上位を狙うにはおすすめランキング的な記事を作らなければ2語のキーワードでは上位表示しないと思います。
しかし、3語のキーワードになれば、ユーザーの検索意図は変化します。
3語~4語のロングテールキーワードになれば、ライバルも少なくなるので初心者でも対策がしやすいのでおすすめです。
まずは、メインのキーワードをしっかり決めて、ブレないコンテンツを作る設計が大事です。
関連キーワード・共起語・周辺情報のリサーチ
メインのキーワードを決定したら、次に関連キーワードや共起語、周辺情報をリサーチします。
「アトピー 化粧水」などで検索したときに、検索結果の下の方に関連する検索キーワードが一覧で表示されますので、ここのチェックは絶対にしてメモを取ったほうがいいです。
他にも、ヤフー知恵袋などの質問サイトを使い、そのキーワード周辺で悩んでいる人が何を気にしているか、どんな言葉を使っているかなどもリサーチします。
また、共起語ツールなどを使って、そのキーワードで上位表示しているページがどのような単語を頻繁に使用しているかなどを確認し、コンテンツに漏れがないように気をつけましょう。
ただ、共起語はただ含めればいいというものではありません。
今のGoogleは、Rankbrain(ランクブレイン)という人工知能を利用したアルゴリズムを採用していて、人間以上の速度でどんどん頭が良くなってきています。
ランクブレインの役割は、検索クエリが曖昧な言葉だったり、今まで検索されたことのないキーワードだったとしても、AIがその言葉を推測して的確な検索結果を表示させるアルゴリズムです。
共起語がどのようなコンテンツの役割をしているかをしっかりとリサーチして、そこからユーザーニーズを探っていき、どんなコンテンツが求められているかを見ていくことが大切です。
つまり、大事なことは共起語の周辺でどんなコンテンツが作られているかですね。
読み手の一番大きな悩みを明確にする
しっかりとリサーチをしていくと、読者がどんなことに悩んでいて、どんな情報を求めているかが見えてくるはずです。
ただ、リサーチをしていくと一つのキーワードの中に様々な検索意図が見え隠れしてきます。
その検索意図の候補の中から、最も悩みの比率が高いものを選び出し、それをメインコンテンツにしていきます。
まずは、メインの悩みをしっかりと解消してあげることが大切です。
読み手が悩みを解決した次にとる行動を予測する
メインの悩みの解消が終わったら、次にその読み手がどんなことに悩むのか、そしてどんな行動を取るのかを予測した上でコンテンツを作っていくとサイトの導線がきちんと出来上がってきます。
例えば、この記事もそうです。
この記事は「検索意図とは?」というメインの悩みを解消した後に、次にどんなことでユーザーが悩むのかを深掘りして書いています。
「アトピー 化粧水」で上位表示しているページを見渡しても、
まずは、アトピー肌の人が化粧水を使う際の注意点や選び方などのコンテンツのあとに、ランキングが設置されているページが多いです。
まずは、メインの悩みを解消してあげて、そこから化粧水のランキングを設置することで、網羅的にユーザーの検索意図を満たしてあげることができますよね。
まとめ:まだまだGoogleも完璧ではない
ただ、ライバルサイトを見渡しても検索意図がはっきりとしないキーワードも存在します。
それに、まだGoogle自体も真の検索意図を検索結果に反映できていないと思います。
たまに、「こういう情報出てきてほしいのに!」と検索してもなかなか目的のWEBサイトにたどり着けないことも多々あると思います。
そういうときこそチャンスだったります。
なぜなら、そこはライバルががら空きのお宝キーワードかもしれませんよね。
ですので、ライバルサイトからユーザーの検索意図が読み取れない場合は、サイト運営者の企画力が重要になってきます。
つまり、一次情報を発信する人になる意識です。
まだ、誰もその情報について発信していない「未来のお宝キーワード」を発掘して、あなた自身が第一人者となりWEBサイトで情報を公開する。これが理想的な情報発信の仕方だと思います。
ライバルサイトのキーワードを真似してコンテンツを作るのも一つの戦略です。
しかし、すでにライバルサイトが発信している情報をリライトしているだけではライバルサイトに勝つことはできません。
とにかく、コンテンツを作るときはユーザーの検索意図を第一に考え、自分勝手なコンテンツは作らないようにしましょう。
そうすれば、自分なりの成功パターンが見つかり、それがあなたの武器になるはずです。